人口800人ほどの小さな村 奈良県下北山村の取り組み

今回ご紹介しますのは、奈良県下北山村。人口800人ほどの小さな村です。

20年後には人口が半分になり、消滅する可能性もあると言われています。こちらは下北山村に限らず、多くの地域で抱えている問題かと思います。

未来を担う次世代のために村として存続していけるよう、様々な挑戦をされています。
今回はその取り組みの一つをご紹介します。

下北山村とは

奈良市内や大阪から車で約2時間40分、市街地から車で約40分。
奈良の秘境とも呼ばれる、知る人ぞ知る場所です。

山々に囲まれた地域で、村の9割が森林だと言われています。
澄み渡った空気に、豊かな水源。自然の豊かさを肌で感じることができます。

明神池

キャンプやBBQ、釣りなどのアウトドアをする場所としても最適で、休日になると市街地からも多くの人が訪れます。
近年では、移住希望者や中長期で滞在する方も増えています。

コワーキングスペース「BIYORI」

木々に囲まれた、素敵な空間でした。
人口800人の小さな村の中で、新たなコミュニティや繋がりが誕生しています。

下北山村の特産物

自然豊かな地域から生まれる、特産物。正直な話、初めて聞くものばかりでした。
その一部をご紹介していきたいと思います。

下北春まな

下北山村の気候でしか栽培できない野菜と言われています。大和の伝統野菜とも言われる下北春まなは、栄養価が高いことが特徴です。(食物繊維は何と、ほうれん草の6倍!)

塩漬けした下北春まなでご飯を包み込んだめはり寿司は、絶品でした。

あまご

下北山村の特徴の一つに、透き通るような綺麗な水が挙げられます。釣り好きの人には、たまらない場所です。

そんな自然に限りなく近い環境で、あまごの養殖が行われています。

お土産で甘露煮をいただいたのですが、頭からしっぽまでおいしかったです。

じゃばら

名称だけ聞くと、「どんな食材だろう?」と思う方もいらっしゃると思いますが、じゃばらは柑橘系の果実です。

酸味が強いことが特徴で、そのまま食べるということはほとんどなく、天ぷらや焼き魚に添えたり、果実を絞ってジュースにする等して食されています。

嬉しい効能の一つに、花粉症の症状の軽減が挙げられます。
これからの季節、花粉との戦いが待っているよという方は、是非チェックしてみてください。

持続可能な地域のために

素敵な環境や特産物を数多く持つ下北山村ですが、事業者の高齢化や後継者不足などによる、事業の継承問題が浮上しています。

そういった問題に対する施策の一つとして設立されたのが、下北山地域総合商社。下北山村に雇用を生み、地域経済の循環を図ることで、移住者やUターン者を増加させることを目標としています。

現在は5人のメンバーが中心となり、「新商品開発事業」「観光振興事業」などの事業に取り組んでいます。

新商品開発事業
観光振興事業

その他にも、旧保育所を活用した拠点の整備・運営も行われていく予定です。

新たな場所を創り出すって、何だかワクワクしますよね。

現在、下北山地域総合商社では、共に活動していく仲間の募集をされています。
気になる方は、こちらの記事の概要をチェックしてみてください。

下北山村を訪れてみよう

今回は、下北山村についてご紹介しました。

私が今まで訪れた地域の中でも、安心感が抜群。どこを訪れても、誰と会っても、不思議と初めての気がしませんでした。

2023年3月には下北山村にて、旅人時代によくお世話になっていたSAGOJOさんのシェアハウスもオープンする予定です。

私も一室借りようかな… と、密かに思いを巡らせています。

短期的な滞在も可能なので、まずはお試し滞在が良いと思います。
興味のある方は、訪れてみてください。

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