カンボジア初上陸。クラチェ州立病院を訪れました

以前ご紹介しました、一般社団法人 ウィズアウトボーダーの取り組み。(詳細は、こちらの記事をご覧ください)

その時のご縁で、2023年6月にカンボジアのクラチェで開催されたプロジェクトに同行させていただきました。医療の現場に入れる機会はほとんどないので(しかも海外で!)、今回の旅はいつも以上に楽しみにしていました。

現地でしか味わえないような情景に触れ、様々な気づきを得ることができました。その旅の様子を、ご紹介したいと思います。

一般社団法人ウィズアウトボーダー 岩田さん夫妻(と、まるちゃん☺︎)

クラチェについて

カンボジアの首都 プノンペンから約5時間のところにある、クラチェ州。

日本を凌駕するような大都市から、賑わいを見せる色鮮やかなマーケット。さらに車を走らせると、弥生時代によく見られた高床式住居や、のんびりと牛が道路を横断する様子も。

本当に「同じ国?」「同じ時代?」と思うほど、車窓の移り変わりが顕著で、私自身も興味深く見ていました。

クラチェの中心部に到着

クラチェはメコン川に面した、静かな街です。新しい宿泊施設や飲食店が増えるなど、岩田さん夫妻が訪れていない数年の間に何かしらの変化はあったものの、「カンボジアらしい雰囲気が今も残されている、貴重な街」だと話されていました。

確かに、プノンペンに降り立ったときはその情景に違和感を覚えましたが、クラチェに入るとその想いは消えました。

それでは早速、病院のご紹介をしていきたいと思います。

クラチェ州立病院

クラチェ州立病院は、外科・小児外科・産婦人科を専門とする、クラチェの中核的医療機関です。

病棟の外観
病棟の内観

産婦人科病棟には、2019年にウィズアウトボーダーが寄贈したトイレとシャワールームもありました。

クラウドファンディングによって、施工されました
以前は、こちらのトイレが使われていました
何と、水浴びも屋外で…

4年経った現在でも、寄贈されたトイレやシャワールームは大切に使われていました。患者さんやご家族の方にとっての救いだったのではないかと思われます。

さらに敷地内を探索してみると、日本ではあまり見ない光景が広がっていました。

患者さんの洗濯物が干されています
ごはんやさん
バイクに乗りながら、点滴
こちらを見つめる、子どもたち

病棟内には、たくさんの子どもが出入りしていました。どこかに不調を抱えていたり、家族の誰かが入院している訳でもなく、ただ遊びに来ている子もいるそうです。

クラチェには1週間ほど滞在しましたが、ほぼ毎日、朝から夕方まで病院にいる子もいました。

地域性や各家庭の事情など、様々な要因があると思います。その点に関して今回は言及しませんが、病院という場所が子どもたちにとって、日本とは異なる意味合いや役割を持っているのだということを知りました。

この日も、たくさんの子どもたちが訪れていました

そんな子どもたちの笑顔が溢れる、クラチェ州立病院。
今回は、とあるミッションのためにやってきました。国境を越えた、ビックプロジェクトです。

次回は、そのプロジェクトについてお話していきたいと思います。

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